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第95回 センバツ高校野球について④【出場校紹介-山梨学院高校編】

 今回も、前回に引き続いて第95回センバツ高校野球の出場校について紹介させていただきます。第2回の今回は、関東大会を制した山梨学院高校について書かせていただこうと思います。すでに、クラーク記念国際高校、仙台育英高校東海大菅生高校、二松学舎大付属高校について紹介したものがあるので、ぜひ一読していただけると幸いです。

第95回 センバツ高校野球について②【出場校紹介-クラーク記念国際高校、仙台育英高校編】 - baseball

第95回 センバツ高校野球について③【出場校紹介-東海大菅生高校、二松学舎大付属高校編】 - baseball

山梨学院(2年連続6度目)

 秋季関東地区大会では準々決勝は山村学園高校(埼玉3位)を相手に9-1で、準決勝は健大高崎高校(群馬1位)を相手に5-2で、決勝は専大松戸高校(千葉1位)を相手に9-3で下して神宮大会に出場しました。私自身、山梨学院高校に関しては9月~11月の間に5度現地観戦していることから詳しく書いていければと思います。

 ー投手陣ー 

 投手陣は、林選手(178cm.81kg)と、星野選手(174cm.74kg)の2名です。他にもベンチ入りしている投手はいますが、私が現地観戦した試合では、この2人が投げているところしか見たことがないです。まず、林投手についてです。ストレートは、常時130k前半といったところですが、ピンチの場面など、力を入れて投げたストレートは135k~137kほど出ます。変化球は、100k台のカーブと、110k~120kほどのスライダーを投げます。球速や体格に関してはほかの選手に見劣りしてしまいますが、彼の1番の武器は制球力です。私が秋に観戦した高校球児の中で、制球力に関してはNo.1であると言えます。先発として試合を作ることができ、攻撃の流れを作ることができるピッチャーです。前のチームにいた、榎谷投手や山田投手のように安定感があります。もう1人の投手が、センバツ大会でおそらく背番号8をつける星野選手です。林投手が先発でいけるところまでいき、相手打者にとらえられ始めたらセンターからマウンドに上がるという選手です。どの試合もおおよそ7回くらいから登板します。120k台のストレートとカーブ、スライダーを織り交ぜて、打たせて取るタイプの投手です。山梨学院は大事な試合で登板させることのできる3人目の投手が出てくるとセンバツ大会でも面白そうなチームになってきそうです。

 ー打撃陣-

 打撃陣は、昨年のチームから残る、進藤選手(172cm.72kg)、星野選手、岳原選手(187cm.85kg)、高橋選手(179cm.80kg)、佐仲選手(180cm.82kg)が中心となってきそうです。秋の段階ではこの5人が1番~5番を占めました。個人的に、ドラフト候補として見ているのは、星野選手と岳原選手です。まず、星野選手は俊足好打の1番打者向きの選手です。神宮大会初戦の英明戦では9回にホームランを放つなどパンチ力もあります。岳原選手はパンチ力のある大型の左打者です。2023年ドラフトは、市場的に高校生外野手が少ないと感じていることから、この2人の選手にも注目していきたいです。チームの戦い方としては、上位陣は打てる選手を並べてビッグイニングを狙い、下位打線は何とか塁を進めて上位につなぐといった攻撃になりそうです。県大会、関東大会では相手投手に合わせて攻撃パターンを変えたりすることもできていたので、全国の舞台でも実力を十分に発揮してほしいチームです。

 ーおまけー

 秋季山梨県大会準決勝の日本航空高校戦の出来事です。山梨学院の4番打者高橋選手に対して日本航空は外野4人シフトを敷きました。高橋選手は相手の策に動じることなく、なんと1打席目から左中間に守る選手の頭を超すホームランを放ちました。なんて選手なんだ(笑)今後そのようなことを見ることができる機会があるのだろうか...

次回は、専大松戸高校、健大高崎高校、慶應高校の3校について紹介しようと思います。