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第95回 センバツ高校野球について⑦【出場校紹介-大阪桐蔭高校、広陵高校編】

 今回も、前回に引き続いて第95回センバツ高校野球の出場校について紹介させていただきます。第7回の今回は、神宮大会優勝の大阪桐蔭高校神宮大会準優勝の広陵高校について書かせていただこうと思います。これまでの紹介校はこちら↓

第95回 センバツ高校野球について②【出場校紹介-クラーク記念国際高校、仙台育英高校編】 - baseball

第95回 センバツ高校野球について③【出場校紹介-東海大菅生高校、二松学舎大付属高校編】 - baseball

第95回 センバツ高校野球について④【出場校紹介-山梨学院高校編】 - baseball

第95回 センバツ高校野球について⑤【出場校紹介-専大松戸高校、健大高崎高校、慶應高校編】 - baseball

第95回 センバツ高校野球について⑥【出場校紹介-北陸高校、東邦高校編】 - baseball

 

 



大阪桐蔭高校(4年連続14回目)

 秋季近畿地区大会では準々決勝は彦根総合高校(滋賀1位)を相手に9-4で、準決勝は龍谷大平安高校(京都3位)を相手に5-3で、決勝は報徳学園高校(兵庫1位)を相手に1-0で下して神宮大会に出場しました。投手陣は、世代No.1左腕とも言われる前田投手(180cm.80kg)、本格派右腕の南恒誠投手(186cm.87kg)に注目です。前田投手は、多彩な変化球と制球力が武器の非常に実践向きの投手です。ストレートも最速は140k後半と十分でしょう。また、彼はフィールディングや牽制の技術も高く、プロからの評価も非常に高いと思われます。現段階でドラフト1位は確実とも言われるほどの投手です。南恒誠投手は、140k中盤の力強いストレートを投げ込めるのが武器です。センバツ大会でも、前田投手と2枚看板としてチームの勝利に貢献してほしい選手です。他にも、藤井投手(176cm.78kg.左投手)、松井投手(178cm.82kg)、1年生の南陽人投手(173cm.77kg)、1年生の境選手(180cm.74kg)は登板機会があればレベルの高い投球ができる投手なので、チーム全体として投手力センバツ大会でもトップレベルでしょう。野手陣で注目は、1年生の徳丸選手(178cm.83kg.左打者)、小川選手(182cm.77kg.右打者)、南川選手(178cm.82kg.左打者)、堺選手(左打者)です。徳丸選手は、元智辯和歌山高校現NTT西日本野球部の徳丸天晴選手の弟で、非常に打撃能力の高い選手です。打球スピードが1年生とは思えないほどの、かなりハイレベルな打撃をする選手で、2024年ドラフト候補と言って良いでしょう。小川選手は、1番ショートを任される、走攻守のそろった選手です。神宮大会に出場していたチームのショートでは、山田選手と小川選手が目立っていたように感じました。南川選手は、4番でキャッチャーを任される左のスラッガーです。打撃能力は大阪桐蔭の4番を任されるほどの選手ですので、超ハイレベルですが、守備面で投手への返球が何度かそれることがあったのが気になりました。堺選手は、右投げ左打ちの2刀流の選手です。投げては140k越えのストレート、打撃でも神宮大会でホームランを放つなどパンチ力もあります。個人的には、センバツ大会では外野手のスタメンになっていることを期待したい選手です。まだ、1年生なので来年のチームでもどのように起用されていくか非常に楽しみです。

 大阪桐蔭高校は、神宮大会を制していることからもセンバツ大会でも優勝候補の筆頭となってくるでしょう。

広陵(2年連続26回目)

 秋季中国地区大会では準々決勝は宇部鴻城高校(山口2位)を相手に11-0で、準決勝は鳥取城北高校(鳥取1位)を相手に8-6で、決勝は光高校(山口3位)を相手に13-0で下して神宮大会に出場しました。投手陣は、左腕倉重投手(181cm.80kg)と、1年生右腕高尾投手(172cm.68kg)に注目です。倉重選手は、130k前半~中盤のストレートと110kほどのカーブを精度良く投げてくる長身技巧派投手です。左打者へは、アウトコースのストレート、低めのカーブを、右打者へは、インコースにストレートが投げ込める投手です。高尾投手は、夏のチームからエースナンバーを背負うなど非常に期待値の高い投手です。140kを越える力強い直球と、制度の良い変化球で、打たせて取ることもできる投手です。広陵高校なので、進学の可能性もあるかと思われますが、2024年ドラフト候補として注目です。野手陣は、真鍋選手(189cm.90kg.左打者)と田上選手(173cm.73kg.左打者)に注目です。真鍋選手は世代トップクラスの大砲です。広陵ボンズとも呼ばれるほどパワーはすごいです。神宮大会初戦でのホームランはヤクルトスワローズ村上選手を見ているかのようなきれいな放物線を描くホームランでした。プロ志望届を提出することとなればドラフト1位の可能性も非常に高いように感じます。田上選手は、1番バッターを任される非常にミート力の高い選手です。低めの変化球をうまくすくって長打にすることもできる選手です。この1番打者を出塁させてしまうと真鍋選手、小林選手の控えるクリーンアップにチャンスで回ってしまうので、相手チームからしたら1番出したくないバッターと言えるでしょう。

 広陵高校は高い投手力センバツ出場校の中でもトップレベルの破壊力に注目です。上位進出も堅いチームであると思います。

 次回は、このシリーズの最終回として、英明高校沖縄尚学高校について紹介します。